その背中、抱きしめて 【上】
コンコンッ。
ドアをノックする音。
「先輩、下着も濡れてたら取って乾かしてくださいね。じゃないと風邪ひきます。重ね着すれば大丈夫だと思う。脱いだら、脱衣場の奥に乾燥室があるんで、ハンガーにかけておいてください」
「あ、ありがとう」
パンツはまだしも大丈夫そうだけど、ブラは結構濡れちゃってる。
制服を脱いでブラを外した。
棚に置いてある高遠くんが用意してくれた替えの服は厚手のTシャツとチェックのボタンシャツ。そしてジーンズ。
ブラ取っても胸が気にならないように、重ね着する服用意してくれたんだ…。
服に袖を通すと、柔軟剤の香りと一緒に高遠くんのにおいがした。
(わぁ…高遠くんのにおいだぁ)
ジーンズを穿いてみる。
これって、きっと高遠くんが穿くとひざ下くらいのハーフ丈なんだろうな…。
私が穿くと、腰穿きでクロップド丈のセミワイドパンツになる。
(てか、ウエスト細い!!いや、細いのは制服見てわかってるけど、私普通に腰穿きで穿けちゃうし!!)
濡れた制服を持って乾燥室に向かう。
高遠くん、腰細いけど結構背中しっかり広いんだよね。
…ってなに考えてんのッ、私!!
乾燥室は1畳ぐらいのスペースで、すでに高遠くんの制服のズボンがハンガーにかかって干してあった。
結構強めの温風が出ていて、ゆらゆら揺れている。
セーラー服とスカートと靴下、そしてブラを1つずつハンガーにかけた。