その背中、抱きしめて 【上】



コンコンッ。

ドアをノックする音。


「先輩、下着も濡れてたら取って乾かしてくださいね。じゃないと風邪ひきます。重ね着すれば大丈夫だと思う。脱いだら、脱衣場の奥に乾燥室があるんで、ハンガーにかけておいてください」

「あ、ありがとう」



パンツはまだしも大丈夫そうだけど、ブラは結構濡れちゃってる。

制服を脱いでブラを外した。

棚に置いてある高遠くんが用意してくれた替えの服は厚手のTシャツとチェックのボタンシャツ。そしてジーンズ。

ブラ取っても胸が気にならないように、重ね着する服用意してくれたんだ…。


服に袖を通すと、柔軟剤の香りと一緒に高遠くんのにおいがした。

(わぁ…高遠くんのにおいだぁ)


ジーンズを穿いてみる。

これって、きっと高遠くんが穿くとひざ下くらいのハーフ丈なんだろうな…。

私が穿くと、腰穿きでクロップド丈のセミワイドパンツになる。


(てか、ウエスト細い!!いや、細いのは制服見てわかってるけど、私普通に腰穿きで穿けちゃうし!!)


濡れた制服を持って乾燥室に向かう。


高遠くん、腰細いけど結構背中しっかり広いんだよね。

…ってなに考えてんのッ、私!!



乾燥室は1畳ぐらいのスペースで、すでに高遠くんの制服のズボンがハンガーにかかって干してあった。

結構強めの温風が出ていて、ゆらゆら揺れている。


セーラー服とスカートと靴下、そしてブラを1つずつハンガーにかけた。




< 231 / 503 >

この作品をシェア

pagetop