その背中、抱きしめて 【上】
駅から高遠くんの家に向かってる途中。
「先輩、まだ時間早いから…少しウチ寄っていきませんか?」
何だか元気がない高遠くんがちょっと気になってOKした。
いや、いつもは元気があるってわけじゃないんだけど(無関心でクールだから)、何となく元気がないみたいだから。
高遠くんの家は今日も静かだった。
「日曜なのにお父さんいないの?」
「ほとんどいないんです。仕事だったり…そうじゃないこともかなり多いけど」
すごく関心なさそうな口調。
”そうじゃないこと”
ドラマの影響受けすぎかもしれないけど、わかっちゃった。
女の人、だよね。。。
じゃあこんな大きな家にいつも1人でいるんだ…。
…なのに家に上がってることをお父さんとお母さんに知られたら怒られそう。。。
誰もいない家に2人きりなんかダメ!って。