その背中、抱きしめて 【上】



会いたくて会いたくて、あまり眠れなかった。

だから、早くにベッドから出ていつもより気合い入れて髪をセットする。


今日から、高遠くんとは私の地元駅で毎朝待ち合わせ。

高遠くんの乗ってる電車に私が乗り込む…んじゃなくて、ホームで待ち合わせ。

待ち合わせ時間には超ヨユーで家を出た。



まだ高遠くんの乗ってくる電車が到着するには早いけど、ドキドキしながらホームへの階段を上った。



「オハヨ」


あれ?

私、時間間違えた?

スマホで時間を確認する。

そして、ホームの時計も確認する。


間違ってない。

何でもう高遠くんがいるのー???



「おはよ。ってか早いね」

トコトコ高遠くんに近づく。



高遠くんは私の手を握って、私の耳に顔を近づけた。

「会いたすぎてほとんど眠れなかった」


なッ…!!??


反射的に高遠くんを見上げる。


カッコ可愛い赤い顔が、、、そっぽを向いてた。




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