その背中、抱きしめて 【上】
時刻は午前6時半。
ようやく空が明るくなってきた。
「まだ早いからもう少し寝よ?」
高遠くんの目がまたトロンとしてきてる。
「うん、そうだね」
私が返事をすると、高遠くんはすぅっと眠りに落ちた。
なんてキレイな寝顔だろ。
どうしてこんなカッコいい人が私みたいな顔も頭も平凡な私を好きになってくれたのかな。
しかもこんなに真っすぐに愛してくれる。
幸せすぎて怖いよ。
何かとんでもない大どんでん返しがあるんじゃないか不安になるくらい。
不安を拭いたいのと、愛おしさもこみ上げてきて高遠くんの髪にそっとキスした。
(さて、と)
高遠くんを起こさないように起き上がる。
そっと立ってキッチンに向かった。