その背中、抱きしめて 【上】
「え…?」
それは本当に急な言葉で。
「俺が高校生のうちは先輩の親御さん的にどう考えても無理だから、俺が卒業したら…丸2年後になっちゃうけど。その時は半同棲とかじゃなくてちゃんと先輩のお父さんとお母さんに許可貰いに行くから」
さっきまでの幸せ顔から一気に真剣な眼差しになった高遠くんから目が離せない。
その”本気”の静かな迫力に圧倒される。
「うん、2年後一緒に暮らそう」
迫力負けなんかじゃない。
私だって昨日から何度、一緒に暮らしてる妄想をしたかわからない。
幸せだった。
ずっと高遠くんと一緒にいたいって思った。
約束ね。
高遠くんが卒業したら、一緒に暮らそう。
その時には2人とも大学生なのかな。
それとも…高遠くんは実業団でバレーボールしてるのかな。