その背中、抱きしめて 【上】



「急いで図書室行ったのに、先輩いないから」


呆れ顔の高遠くん。



「えへへ、ごめん。どうしてもここで立ち止まっちゃうんだよね」



高遠くんが近づいてくる。

私の隣に立って外を見る。



「わかります。俺もここ好きになった」




え?




「でもそろそろ図書室行きましょう。期末は教科が多いから時間ないですよ」



そうでした。

期末は4日間。

教科も多くなって勉強量も増える。

勉強教えてもらうのに点数悪かったなんてことになったら、高遠くんに合わせる顔がないよ。




期末も頑張らなくちゃ。


< 72 / 503 >

この作品をシェア

pagetop