その背中、抱きしめて 【上】
「急いで図書室行ったのに、先輩いないから」
呆れ顔の高遠くん。
「えへへ、ごめん。どうしてもここで立ち止まっちゃうんだよね」
高遠くんが近づいてくる。
私の隣に立って外を見る。
「わかります。俺もここ好きになった」
え?
「でもそろそろ図書室行きましょう。期末は教科が多いから時間ないですよ」
そうでした。
期末は4日間。
教科も多くなって勉強量も増える。
勉強教えてもらうのに点数悪かったなんてことになったら、高遠くんに合わせる顔がないよ。
期末も頑張らなくちゃ。