その背中、抱きしめて 【上】
「ゆず、良太の言ってたことは間違いないね。高遠くんの顔が穏やかだよ」
「いつも誰にでもあんな感じだよ?ニコリともしないでしょ?」
”わかってないなぁ”ってさくらちゃんが首を横に振る。
「まぁそこがゆずの可愛いところなんだけどね。ヨシヨシ」
頭をポンポンされる。
みんなそうやって私のこと子供扱いするんだよねー。
まぁ子供だからしょうがないんだけどさぁ。
放課後、マックで勉強するさくらちゃん、羽柴くんとバイバイして図書室に向かう。
途中、やっぱり渡り廊下の窓の前で止まっちゃうんだよねぇ。
梅雨の晴れ間でいい天気。
やっぱり晴れた空はいいなぁ。
早く梅雨明けて夏が来ないかなぁ。
「やっぱりここにいた」