モテ系同期と偽装恋愛!?
横山くんが使っていた物ではない新しい爪楊枝を使おうとしたが、ふと思い直す。
ドキドキしながら彼が使った爪楊枝でイカ焼きを口にしてみた。
この感覚……遊園地の時と同じだ。
まるで友達と縁日に遊びに来たみたいで、心が喜んでしまう……。
多分、他の人には理解できないと思うけれど、中高生時代に友達とひとつの物を回して食べた経験がないから、今、すごく胸が高鳴っている。
これが友達とやってみたかったことだったんだと実感し、横山くんに気づかれないよう、ひとり、こっそりと喜んでいた。
おやきもチョコバナナも半分こにして食べ終えると、私のお腹は満腹になってしまった。
一方、横山くんは「お好み焼きは我慢するか……」と独り言を呟いているので、まだまだお腹に余裕があるみたい。
設置されているゴミ箱に空の容器を捨てに行くと、お社の横の奥に、白い布が被された大きな何かが置かれていることに気づいた。
石畳の上の目立つ白い塊に、何だろうと話していたら、強い風が吹いて被されていた布が半分捲り上がった。
それは神輿だった。男の人のアレの形をした。
明日、この神輿を担いだ女性たちが、町を練り歩くのだろう。
金と赤いしめ縄の飾りを付けた立派な神輿の真ん中を、直径40センチ、長さ2メートルほどのアレの形をした丸太が貫いている。
宿でポスターを見ていたから改めて驚きはしないが、なんと言っていいのか……奇抜な神輿……。