モテ系同期と偽装恋愛!?

「変なこと考えているんじゃないでしょうね……。鬱陶しいハエ女のことは気にしなくていいから。
遼介は紗姫に惚れてる。別れると言えば傷つけると覚えておいて」

「うん……」

「余計なことに頭を回さないで、今日の誕生日をどう祝うか考えたら?」

あ、そうだった。
誕生日、どうしよう……。


定時で仕事を無理やり終わらせた私は、食料品店で買い物をした後、走って帰り、慌ただしく料理をしていた。

寄ろうと思えばデパートにも寄れたが、付け焼刃に適当なプレゼントを選ぶのは嫌だし、当日に有名レストランの予約を取れるはずもなく、それならばせめて手料理で精一杯もてなそうと考えたからだ。

私が料理を作ると、彼はいつも大袈裟なほどに喜んで食べてくれるし……。

遼介くんはまだ仕事中で、終わり次第、私の家に来ることになっている。

今の時刻は18時半。ふたり用のダイニングテーブルの上には、スモークサーモンとアボカドのサラダ、南瓜のポタージュ、バジルスパゲティが並んでいる。

そして今、海老と白身魚のフリッターを調理している最中で、揚げ物をしつつピザ生地を伸ばし、上にナスやトマトをトッピングしていた。

< 223 / 265 >

この作品をシェア

pagetop