モテ系同期と偽装恋愛!?
メリーゴーランドはやめようと言えば、二つ返事で了承してくれるものだと思っていた。
それなのに……「なんで?」と言われて驚かされる。
「横山くんは恥ずかしくないの?」
「なんで恥ずかしいの?」
「え?」
お互いに疑問で答え合い、思わず見つめ合ってしまった。
私と彼に共通しているのは、年齢と職場だけ。
性別も育ってきた環境も違うのだから、共感できないことがあっても不思議ではない。
それでもメリーゴーランドに関してだけは、私の恥ずかしさを全く理解しない彼の思考に驚いてしまう。
明るい外の光の中では、彼の瞳は綺麗な茶色に見えた。
本当に恥ずかしさを感じないのだろうかと、その目の奥をマジマジと覗き込んでしまう。
すると、横山くんの瞳が揺らめいて、その頬に僅かに赤みが差した。
メリーゴーランドに関してそうは思わなくても、人にじっと見られることには恥ずかしさを覚えるみたい。
失礼なことをしてしまったとハッと気づき、慌てて目を逸らしたら、照れたような響きのこもる声で言われた。
「俺たちって、考え方が全然違うみたいだな」
「そうね」
「ヤバイな……俺、昔からそういうのにハマるタチなんだ……」
「え?」