モテ系同期と偽装恋愛!?
横山くんに背を向け、遊園地全体を見回しながら、過去を懐かしみ、切ない気持ちになってしまった。
あの時は楽しかったのに……。
ユウが好きだった男の子が、私に告白なんてするから仲間外れにされてしまった。そう、男の子のせいで……。
ユウたちは元気にしているだろうか。
大人になった今、もしどこかでばったり出会ったなら、仲が良かったあの頃のようにもう一度笑い合えないだろうか。
無理かな……あの頃、かなり嫌われてしまったし……。
クジ引きのテントから離れ、足早に歩き出した。
どこかに向かおうとしているのではなく、立ち止まっていたら、苦しい過去に押し戻されてしまいそうな気がして。
歩きながら自分に言い聞かせる。
昔の友達にこだわるのは、いい加減にやめないと。
ユウもアヤもチナツも今の私には関係ない。
桃ちゃんという大切な友達も新しくできたし、男性からのアプローチだって、今は上手くかわして生きている。
どうしていいのか分からず、泣くだけだった昔の私じゃないから大丈夫なんだよ……。
「紗姫、待てよ、 急にどうしたんだよ!」
歩き出した私にすぐに追いつき、横山くんが隣に肩を並べた。
焦ったような表情で顔を覗き込まれ、我に返って足を止めた。