マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「はぁ………」


お昼休みの社食でついた私のため息は、ざわざわとした周りの声にあっという間にかき消されてしまった。


「なんなのよ。ため息、今ので5回目だけど?」


とろりとした餡のかかった天津飯をレンゲで救いながら、目の前で同期の音羽(オトハ)が呆れ笑う。
回数、数えてたんですかい。


「アンタのことだから、その理由、聞かなくてもだいたいわかるけど~」

「…わかるの?」

「どうせ水無瀬(ミナセ)のことでしょ?」

「音羽、声が大きい!!」


私はシーっと人差し指を口の前に立て、音羽の言葉を遮った。

大事な大事な固有名詞を普通の音量で口にするんじゃありません。
ここは社食とはいえ会社の中なんだから、誰が聞いてるかわからないじゃないの。


「人物名は当たってるけどさ」


呟くようにそう言い、音羽の予想が当たっていたことを素直に認めると、彼女は私の様子を見てクスクスと笑った。

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