マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「はぁ………」
お昼休みの社食でついた私のため息は、ざわざわとした周りの声にあっという間にかき消されてしまった。
「なんなのよ。ため息、今ので5回目だけど?」
とろりとした餡のかかった天津飯をレンゲで救いながら、目の前で同期の音羽があきれ笑う。
なぜ回数を数えているんだか。
「アンタのことだから、その理由、聞かなくてもだいたいわかるけど」
「わかるの?」
「どうせ水無瀬のことでしょ?」
「音羽、声が大きい!!」
私はシーっと人差し指を口の前に立て、音羽の言葉を遮った。
大事な固有名詞を普通の音量で口にするなんて、どうかしている。
ここは社食とはいえ会社の中。誰が聞いてるかわからないのに。
「人物名は当たってるけどさ」
つぶやくようにそう言い、音羽の予想が当たっていたことを素直に認めると、彼女はおかしそうにクスクスと笑った。
お昼休みの社食でついた私のため息は、ざわざわとした周りの声にあっという間にかき消されてしまった。
「なんなのよ。ため息、今ので5回目だけど?」
とろりとした餡のかかった天津飯をレンゲで救いながら、目の前で同期の音羽があきれ笑う。
なぜ回数を数えているんだか。
「アンタのことだから、その理由、聞かなくてもだいたいわかるけど」
「わかるの?」
「どうせ水無瀬のことでしょ?」
「音羽、声が大きい!!」
私はシーっと人差し指を口の前に立て、音羽の言葉を遮った。
大事な固有名詞を普通の音量で口にするなんて、どうかしている。
ここは社食とはいえ会社の中。誰が聞いてるかわからないのに。
「人物名は当たってるけどさ」
つぶやくようにそう言い、音羽の予想が当たっていたことを素直に認めると、彼女はおかしそうにクスクスと笑った。