マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
「すっげー緊張してるね」

 突然そんな声がして顔をあげると、スーツ姿の若い男性が私の隣のパイプ椅子に座った。
 もちろん全く知らない人だ。

「わ、私?」
「さっきから手も脚もガタガタ震えてる。面白いくらいに」

 それは自覚しています。
 だけど止めようとしても止まらないんだもの。仕方ないじゃない。

「声まで震えてるな。そんなんじゃ面接うまくいかないよ?」
「だ、だって……」

 誰だろう、この人は。
 落ち着いてよく見てみると、さわやかな顔をしたかなりのイケメンだ。
 でもここに居るということは、この人も最終面接を受けるのだろう。

 彼の胸元にも私と同じように名札がついている。
 先ほど人事担当の人から付けるように渡されたものだ。

 ―― “水無瀬 蓮” ――

 顔と同じく、綺麗な名前だった。

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