マシンガン LOVE ～この想い、あなたに届け！～
「意外と下半身に節操があるのね、あの男。亜衣が据え膳でどうぞ、って言ったんだからもらっておけばいいのにさ」
「え？！　わ、私はそういう意味で部屋に誘ったわけじゃないよ」
「じゃあどういう意味よ。普通は、私を食べてくださいって意味にしか聞こえないけど？」

　さっきテーブルに届いたばかりのオムそばをガツガツと口に放り込みながら、音羽がニヤリと笑う。
　部屋に誘ったのは、少しの時間でも一緒にいたかったから。
　決してエッチな意味じゃない……なんて少女のようなことを言ったら、絶対音羽に大爆笑される。反論はやめとこう。

「私には、恋愛感情が湧かないって言われた」

　水無瀬くんはモテるんだから、言い寄ってくる女の子全員と付き合うわけにもいかないだろう。
　それはわかるとしても、だ。
　私が言われたその言葉は、1％の可能性もないと聞こえる。
　女としてダメなんだ、と。

「ま、いいじゃない。男なんて星の数ほどいるんだし」

　そんな音羽の慰めには首を振らず、私は手にしていたレモンサワーをグイグイと喉へ押し込む。

「亜衣、今度合コンに行こうよ。いい男に出会えるかはわかんないけど、行くだけ行こう？」

　良い気晴らしになる。そういう意味で音羽が言ってくれてるのはわかるけど、私は全然気のりしない。
　だって、たった3日前に振られたばかりだもん。

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