マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~

「水無瀬よりいい男見つけて綺麗になって、見返してやればいいんだよ。
亜衣を振ったこと、後悔させてやるの。逃した魚はデカかったなぁ~ってさ」

「そう……だよね……」

「何よ、煮え切らないわね」


今度は鶏の唐揚げをパクリとかじりながら、音羽が私の様子をうかがう。


「もう、これで本当に終わりなのかな? 諦めなくちゃダメ?」


おずおずとそう問いかける私を見て、音羽がブハっと吹き出して笑った。


「アンタ、諦めなくちゃダメ?って訊いてる時点で、全然諦めてないじゃないの」

「………」

「さすが片想い歴1年半! すぐに終わらせられないよね。
諦めなくちゃダメってことはないよ。好きでいたらいい。心で想うのは自由」


そう言ってもらえて、気持ちが楽になった。
まだ好きでいていいんだって、本当は誰かにそう言ってもらいたかったんだ、私。


フラれたなら、普通は他の男性に目を向けたほうがいいんだろう。
そのほうが彼氏ができる可能性も、幸せになれる可能性も高い。

だけど私は、まだ水無瀬くんを好きでいたいんだ。


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