マシンガン LOVE ~この想い、あなたに届け!~
 水無瀬くんのほうから誘ったのか。
 その事実がまた、私の傷口を広げた気がする。

「俺が誰かと飯食いに行っちゃいけないのか?  木本とだってラーメン食べただろ?」
「そう……だね」
「だいたい木本には関係ないよな? 俺がどこで誰となにをしようが」

 彼の言うとおりだ。
 私はただ水無瀬くんに片思いをしているだけであって、恋人じゃないのだから。
 彼を責めたり、行動を制限するようなことを言う資格も権限もない。

 それでも、とやかく言われる筋合いはない、と面と向かって言われたのが悲しかった。

 私はまっすぐ突き進むことだけを決めていて。
 分かれ道などないのだから、なにも悩んだりせずに進めばいいと思っていた。
 それが茨の道だとか、たどり着いた先が断崖絶壁だとか、そんなネガティブな想像などせずにきてしまった。

 結局、それが行き止まりの道だった場合……
 この恋の結末をどうしたらいいのか、自分自身、今はわからなくなっている。


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