アクアリウムで魅せて
◆◆
お気に入りのお店ができた事を彼にも話すと、直ぐに言ってみたいという返事がきた。


彼と私は二人してお酒が好きだ。
そしてお洒落なお店巡りも好きだったりする。







ーーー仕事帰り、駅で待ち合わせてあの店へ。


やはり見逃してしまいそうになる小さい看板。
隠れ家的な雰囲気のあるそのバーの扉を見て彼が目を輝かせている。


ドアを開けると、ブルーライトがすぐさま差し込んできた。







「いらっしゃいませ。
お二人様、カウンターとテーブルどちらにされますか」


出迎えてくれた店員の顔に見覚えはなかったが、やはり顔が整ったクールな感じの男性だった。


「二人だしテーブルがいいかな」


「そうしよっか」



私達は奥の方のテーブルに案内された。


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