クールな先輩を恋の矢で射止めます
「そうだったんですね!ちゃんと秘密は守ります!」
あたしは口の前に手を置いた。
すごい!すごい!!粘ってた訳じゃないけど、残ってて本当に良かった。
一気に嬉しい気持ちがぐっと上がってきた。
「頼むよ。あと2日だけでいいから!
雪名もほら、せっかく岡田さんが部活見学に来てくれたんだからさなんかないの?」
雪名先輩の方を見て促す山崎先輩。
「なんかって言われたって別にな」
―バシッ
山崎先輩は雪名先輩の背中を勢いよく叩いた。
痛そう。急だったから避けられなかっただろうし。
「……痛いんだけど」
「いいから!副部長だろ?」