社内恋愛発令中【完】
〈蒼井side〉



いつからかと問われたら、俺はきっと答えられない。



気がづけば視界に、心に、土足で入り込んできてた。



もしかしたら痴漢を助けたときかもしれない。



初めて話したあの日かもしれない。



自分を見せたあの日かもしれない。



肩書きを忘れて、初めて責任から逃れたいと思った。



『帰りたく…ない』



涙の溜まった目で、俺にそんなこと言って。



一体どこからそんなワザ習得したんだ。



大抵の男なら、その言葉でイチコロだろう。



俺もそうだ。
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