社内恋愛発令中【完】
自分が情けなくて、トホホとしながら桜瀬さんの話しに耳を傾ける。



「仕事って言っても、私たちは事務の仕事だから、そんなに難しくないよ」



あたしを席に座らせ、何やらファイルを開く桜瀬さん。



「仕事はもちろんだけど、上司への気配りも見られてるから気をつけてね」



「気配り…?」



聞き返すと、桜瀬さんはニコッと笑って出入り口付近を指差した。



「あそこでコーヒーが入れられるの。頼まれることがほとんどだけど、頼まれなくても率先してできたら、きっと株も上がるよ〜?」



ふふふっと悪戯に笑う桜瀬さんが可愛くて可愛くて、周りにいる男の人のように見惚れてしまう。



「あ、それで事務の仕事だけど…」



桜瀬さんが目の前のパソコンを起動させようとしたとき、桜瀬さんの肩を叩く男性。



「桜瀬さんこれ、もう少し簡潔にまとめてもらえると助かります」



「あ、ごめんなさい。私も少し長いかなって思ってました」
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