幸せに・・・なりたい。

**茜


ママが、慌てふためいて
帰ってきた。
「たかしっ、崇!」
「どうした?」
ママのあちこちには、血がついていた。

私は、あまりの驚きに動けずにいた。

パパは、直ぐに警察と救急車に
連絡しながら、ママと出て行った?
すると、すぐ
「茜っ、茜、愛浬亜が!
   こっちに、来てくれ。」
と、パパに言われて外にでる。
パパが、
「絶体、中には入るな」
と、言うから。

救急車が到着して
救急隊員がストレッチャに
愛浬亜を乗せて出てきた。

愛浬亜は、顔も何もかも血だらけ
私は、一緒に西森総合病院へと行った。

愛浬亜は、救急車の中でも
泣いて、叫んで、うなされて
私には、何があったのか
わからなかったが······

救急隊員の方が本部に連絡しているのが
聞こえて·····

強盗に襲われ
両親は、刺されて死亡。
と、報告していた。

なんて‥‥こと
愛浬亜‥‥大丈夫なのかと?

取りあえず、西森総合病院について
愛浬亜は、特別室にいれられて
先生達の検査があった。

目が覚めたら、高木先生の診断も
あるみたいだが‥‥

愛浬亜は、目は、覚めていないが
暴れたり、泣いてわめいたり
うなされたりを
何度も‥‥何度も、繰り返していた。

私は、そばにいて
愛浬亜を抱き締めて、
トントンしたり
「愛浬亜、大丈夫だよ。」
と、声をかけたりしていた。

パパやママも
愛浬亜の様子を何度も
見に来ていた。

びっくりしたことに
海外にいる、
兄も帰ってきた。

愛浬亜のその状態は
一週間‥‥二週間‥‥と続き
ひと月になろうとした時に

愛浬亜は、目を覚ました。
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