それでも僕らは恋と呼ぶ。
「棗なにしてんの?」
いつの間にか歩みを止めていたらしく、横にいたはずの姉と大分距離があった。
「いや、なんでもないよ」
とある部活が同じ友達のことを考えていたら、いつの間にか立ち止まっていたなんて。
改めて状況を整理すると小っ恥ずかしくて人になんて言えない。
姉の隣まで歩み寄り、また2人で並んで歩き始める。
酔っているのか、姉の足は少し千鳥足だ。
チューハイを飲んだとはきいたが、こんなに酔うものなんだろうか。
そしてこんな足取りで1人でコンビニ行こうとしていたなんて、ついてきて正解だなと思う。
「そういえば、今日は流星群見れるらしいな」
誰かから聞いた話だけれど、それを姉に教える。
まだ流星群がピークの時間までには3時間近くある。
「そうなんだ。あんたそういうの興味あったっけ?」
「まぁ、人並みには」
「そういうの一緒に見たりする彼女とかいたらいいのにね」
余計なお世話だ。
大体、そんな夜中に一緒に流星群をみるなんて、そこの天文部だよ。
現実的に考えると、夜中の流星群なんて1人で見るが普通だ。
でも、今回は1人だと言い切るのは少し難しい。
電波というものでつながるのだから、実質2人になるのだろうか。
