それでも僕らは恋と呼ぶ。

「棗なにしてんの?」

 いつの間にか歩みを止めていたらしく、横にいたはずの姉と大分距離があった。

「いや、なんでもないよ」

 とある部活が同じ友達のことを考えていたら、いつの間にか立ち止まっていたなんて。

 改めて状況を整理すると小っ恥ずかしくて人になんて言えない。

 姉の隣まで歩み寄り、また2人で並んで歩き始める。


 酔っているのか、姉の足は少し千鳥足だ。

 チューハイを飲んだとはきいたが、こんなに酔うものなんだろうか。

 そしてこんな足取りで1人でコンビニ行こうとしていたなんて、ついてきて正解だなと思う。


「そういえば、今日は流星群見れるらしいな」

 誰かから聞いた話だけれど、それを姉に教える。

 まだ流星群がピークの時間までには3時間近くある。

「そうなんだ。あんたそういうの興味あったっけ?」

「まぁ、人並みには」

「そういうの一緒に見たりする彼女とかいたらいいのにね」

 余計なお世話だ。

 大体、そんな夜中に一緒に流星群をみるなんて、そこの天文部だよ。

 現実的に考えると、夜中の流星群なんて1人で見るが普通だ。

 でも、今回は1人だと言い切るのは少し難しい。

 電波というものでつながるのだから、実質2人になるのだろうか。

 
< 11 / 11 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

君の平熱は少し高い。

総文字数/2,169

恋愛(その他)4ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
未編集

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop