Last Letter~手紙がくれた想い~
「俺、曲…作ってるんだけど…」
さすがにこの発言には2人も驚いたようで
「「はぁぁぁぁぁ?!」」
と、言った。
ちなみに弘斗は驚きすぎて声を発することができないらしい。
「なんだよ…お前。
そんなに暇なのか??」
俊のこの言葉が少し頭にきたが、
俺は平常心を保つ。
「暇じゃねぇよ
ただ、歌詞が浮かんだから…」
病院に行って見たモノ。
たくさんの病人、怪我人。
中には本当に小さな子もいて。
俺はそんな人たちに勇気をあげたいんだ。
生きる勇気を。
「大樹…そう言うのなんて言うか知ってる??」
雅輝が眼鏡を上げる。
俺は分からなくて首を傾げた。
「自然に歌詞が浮かぶなんてな?
それは…
『才能』
って言うんだ。
俺や弘斗、俊にはお前みたいな才能ないワケ。
お前…ちょっとキモイし」
俺には雅輝の言っている意味が分からなかった。
なんだよ、才能って…
なんだよ、キモイって…