Last Letter~手紙がくれた想い~
俺が答えを書いている途中、教室のどこからか声が聞こえる。
ん?俺、間違ってる??
少し手を止めて見直す。
けど、どこも間違ってない。
ま、いいか。
「先生、これでいいですか??」
長い答えを書いた俺は席に着く。
『……………正解です。』
なんだ、当たってたのか。
「頭いいやつはセコイよな。
寝ててもあんな問題、解けるんだから。」
弘斗がすねたような目で俺を見る。
「あんな問題って?」
「あれ、大学入試でも超難問なんだって。
お前それを解説なしで解きやがった。
この学年1位め!」
なぜか睨まれる俺。
そうなんだ。
だからあんなに難しかったのか。
ちなみに俺、奨学金でこの学校に入学した。
そして今も学年1位をたもっている。