Last Letter~手紙がくれた想い~
俺は踏み出した足を止めた。
それは弘斗も同じことで。
「先生…それ、どういうことだよ?」
ゆっくり後ろを振り向いた。
「お前の弟…春樹くん?が、体育の授業中に突然倒れたって。
もう1人の弟はもう病院向かってる。
だからお前も早く行け!!」
俺は先生の言葉を聞き終えたと同時に走り出した。
ジャージ姿のままで。
春樹…大丈夫か。
智樹…もうちょっと待ってろ。
2人とも。
今すぐ、兄ちゃんが行くから心配すんなよ。
俺は自転車に飛び乗って、病院へ向かう。
家の前を通り過ぎる。
いつもなら、ここでいいのに病院なんて…
春樹、何があったんだよ…??