太陽と月の後継者

突然、リオの声が部屋に響いた。

「こんばんは!みんな似合ってるね。

ふふっ、実は皆ループできるようになったんだ。」

『凄いね…!』

そう言ってループして来たリオ、ルカ。

可愛い見た目と反して、衣装からのぞく相変わらずの肉体美。

ルカはたくましい胸板、かと言って暑苦しくもごつくもないスマートな細身。

二人とも髪を羽型のピンで留めている。

『あれ、ヨウテスは?』

「あー、準備が忙しいから先に行って待ってるって言ってたよ。

レイも家に帰ってるから直接くるってー。」

リオが不貞腐れるように言う。

ころころ忙しいやつだとルカは思った。

『あ…じゃあもしかして、
ビオレや瑞達もいるの!?』

突然のその言葉に、リオは驚いた。

「瑞達を知っているの?」

可愛くキョトンとしている。

「そっかークレアって結構顔広いよね。
上級魔法使いだからかな…?」

彼はひとりで納得して、不意に語りかけた。

「ちょっと時間余るし…散歩しない?」

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