太陽と月の後継者
『か、かっこいい』
可愛いと言うより綺麗や格好いいという言葉がピッタリなその容貌はレイの性格にあっていた。
「ー轟炎弾ー」
まるで隕石が降ってくるかのように
いくつもの炎の塊がルカに降り注ぐ。
誰もがルカの負けだと悟った。
だが、次の瞬間クロエ達は有り得ない光景を目の当たりにする。
「…俺の勝ち」
なんと、レイは元の姿に戻り
その場に跪き頭をたれていた。
“なにが起こった?”
皆は思考停止し、
口をポカンと開けている。
レイ自身も己に何が起こったのかわからずにいた。
…だが、
クロエだけはすべてが見えていた。
『時間が止まった…?』
「…?クレア、なにかわかったの?」
ルカは人差し指を口に当て、クロエに笑いかける。
『う、ううん…なんでも』
どうやら秘密にしておいて欲しいことらしい。でも何故自分には効かなかったのだろう?
そう疑問に思い首を捻る。
「レイ、大丈夫か?」
ヨウテスはレイに手を伸ばし、起き上がらせた。
「だ、大丈夫。やっぱルカは強いな…ってか強い以前の問題な気もするんだけど。本当に何が起こったんだ…。」
レイが頭を抱えて悶々としているところ、ルカはそれ以上言及して欲しくないようなのでとりあえずクロエは解散を呼びかける。
『……そろそろ帰ろっか』
そう言って訓練室を出ると、もう外は暗かった。
「あー!学食もうしまっちゃってるよ」
「門限過ぎてるし、見つかるとやべーな」