太陽と月の後継者

ユノンとサンは、格闘家の愛娘。

姉であるユノンはおっとりしたうっかり者の性格。薄い水色の長い髪をしていて瞳は綺麗な桜色。

妹のサンは男っぽいしっかりした性格。桜色の切りそろえられた髪に瞳は薄い水色。

二人とも前髪は片方に流しており、髪と瞳の色が反対ということ以外
見分けがつかない。

「「よろしくね/なっ」」




「最後は3年生!
知的な美女で生徒会会長の

《アイリス・フリード》っ!!」

『あ、あの人…』

昨日、案内係と名乗っていた女の人だとクロエは思い出す。

『生徒会長だったんだ…。』



「よろしくね」

彼女はにこりと
クロエに笑いかけると、
3年生の列へ並んだ。

「続いてはー…、
と説明したいところですが。
もうひとりは棄権されました。

気を取り直して、3年代表。
泣かせた女は何人だー?遊人男。

《シオン・ブラットニー》っ!!」

「なにその紹介」

と、甘いマスクの青年が笑う。

女性に人気でモテるが、来るもの拒まずで何人もの女性を泣かせている青年だ。

グレーの猫っ毛の髪に黒い瞳の美男だ。

「最後にー、何を考えているのか全くわからない!性別すら不明!深くかぶったマントが
トレードマークの預言者

《Michiru》っ!!」

預言者

この世界ではとても珍しい者だ。

(なにか引っかかる)

クロエは、預言者と呼ばれる
性別もわからないMichiruを
しばらく見ていた。

「予選通過者の皆さん!
今日は準決勝まであります
頑張ってください!

準々決勝第1回戦は、
ジンVSシオンっ!!
第2回戦は、
リリィVSリオ
第3回戦は、
アイリスVS Michiru
第4回戦は、
ルカVSレイ
第5回戦は、
クレアVS ユノン&サン

となっています!
お見逃しのないようお気をつけくださいっ」

司会者が挨拶し終わると、
予選通過者が次々と退場していく。

司会者側から見て会場左側が
ジン、リリィ、アイリス、ルカ、クロエの控え室。

右側が、シオン、リオ、Michiru、レイ、サンとユノンの控え室となっている。

「クレア、行こーぜ。」

『うん!』

ルカとクレアは左側の控え室へ急いだ。
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