悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「そうだよね、兄さん」
アキは朔兄の方を見た。
つられてあたしも朔兄の方を見ると、朔兄は満足げに笑っていた。
「さすが晃だね」
けれどアキは表情を崩さずに「こんなの俺じゃなくても分かるよ」とため息交じりに言った。
「とりあえず、神社の方に移動しようか」
朔兄の提案にアキは頷いた。
玄関から家に上がって、廊下で続いている神社の方に向かう。
東条家は、昔から続く神社の神主の家系だ。
今は朔兄とアキのお父さんが神主をしていて、お父さんの次は朔兄じゃなくてアキが継ぐらしい。
朔兄曰く「晃はこういうことに関して天才だから」だそうだ。
だけどアキは昔から何に関しても無気力でやる気を感じないヤツだ。
そんなヤツが神主の神社なんて…想像するだけで将来が不安になる。
そんなことを考えているうちにあっという間に本殿の前に到着した。
アキは扉を開けて、「まだ入らないで」と言って一人だけ入っていた。
「アキ?」
すると朔兄があたしを腕で制して「ちょっと待っててね」と言った。
アキは朔兄の方を見た。
つられてあたしも朔兄の方を見ると、朔兄は満足げに笑っていた。
「さすが晃だね」
けれどアキは表情を崩さずに「こんなの俺じゃなくても分かるよ」とため息交じりに言った。
「とりあえず、神社の方に移動しようか」
朔兄の提案にアキは頷いた。
玄関から家に上がって、廊下で続いている神社の方に向かう。
東条家は、昔から続く神社の神主の家系だ。
今は朔兄とアキのお父さんが神主をしていて、お父さんの次は朔兄じゃなくてアキが継ぐらしい。
朔兄曰く「晃はこういうことに関して天才だから」だそうだ。
だけどアキは昔から何に関しても無気力でやる気を感じないヤツだ。
そんなヤツが神主の神社なんて…想像するだけで将来が不安になる。
そんなことを考えているうちにあっという間に本殿の前に到着した。
アキは扉を開けて、「まだ入らないで」と言って一人だけ入っていた。
「アキ?」
すると朔兄があたしを腕で制して「ちょっと待っててね」と言った。