You donot have other than(貴方以外ない。)

通じる気持ち


「先生、私をバカにしてます。
私に愛人になれとでも?」
と、言うと
「俺をなんだと思っている。
乃愛が、俺の嫁さんになるんだ。」
と、言われて

乃愛は、怒って歩き出した。

婚約者がいるくせに、何を言って
いるのかと、腹立たしくて
乃愛は、自分が情けなくなった。
こんな人に心を奪われていたなんて
‥‥と‥‥‥

すると、先生が後ろから
抱き締めてきて
私は、先生の腕の中で
暴れると
「乃愛、俺には婚約者はいない。
有栖川とは、会ったこともない。
親父が勝手に言ってたが
すぐに断りをいれてる。

あの女が、勝手に言ってるだけだ。
俺も俺の親も、俺が愛する人と
結婚することが、1番の幸せだと
思っている。」
と、言うと
「えっ、嘘。
婚約者じゃない?」
と、言うから
「ああ、違う。
政略結婚なんか
あり得ない。
俺は、乃愛が好きなんだ。
俺と付き合って欲しい。」
と、言った。

「本当に?
本当に、私でいいの?」
「ああ、乃愛がいい。
乃愛だから、好きになったんだ。
俺は、お前の前の男みたいな事はない。
一生、乃愛だけでいい。」
と、言った。

乃愛は、
「瑛斗が、本当に好きだった。
一生、瑛斗だけだと思っていたのに
佐々木先生が、段々と私の心を占めてきて
どうしょうと思っていたの。」
「俺にしろ!俺は、浮気はしない。
乃愛の口から他の男の名前なんか
聞きたくない。」
と、言って
私を回転させ
私の唇に優しいキスをして

私を抱き締めながら
「乃愛、愛してる。
俺だけをみて。」
と、言ってくれたから
「はい、私を先生のそばに置いて。」
「乃愛、陸だ。」
と、言われて

「陸、好き。」
「良かった。
やっと、乃愛を俺のものにできた。

乃愛、俺の両親が
乃愛に会いたがってる
会ってくれるか?」
「えっ、ご両親に?
私なんかで、大丈夫?」
「乃愛ほどの女は、いないよ。
顔も綺麗だが、優しい心をもち
仕事も一生懸命やる。
そんな、乃愛が愛しくて堪らないんだ。」
と、言うから

「買いかぶり過ぎだよ。」
と、言うと
「いいんだよ。
俺の女なんだから。
それに、俺は間違ったことは
言ってない。」
と、言った。

それから、二人で沢山話して
今日は、帰ることになった。
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