パシリ少女の運命
パシリ少女
走り回る少女
~♪~♪♪
この音楽が鳴るだけで、あたしは毎日心臓が飛び出るくらい恐ろしくなる………。
「‥もしもし…」
《今日遅なるから、おかんに言うとけ!!あと4時からのお笑いのやつ撮っとけ!!》
それだけ言うとブチッと切れた。
「え!!?ちょっとお兄ちゃん!!?」
時計を見ると3時40分。
間に合うわけ無いやろーがっ!!
「なにー?またお兄ちゃん?」
「うん!!ごめん!先帰るな!!?」
それでも何故かいつも兄の為に走るあたし、三宅凪(みやけ なぎ)16歳。
物心ついた頃から兄の為に走り回っていた。
とゆうか、妹はそうしなければいけないものだと思っていた。
兄のせいであたしはパシリ体質になり……。
あたしは学校中を走り回っていた。