混ざらぬ色
『違うダロォォォォ!!!!!』

目いっぱいに目を開き、怒りマークが飛び出るくらいの勢い


『え、そんな怒られるの』


青年は後ずさりをするも、お得意の笑みで流すのだった

『私のペットアル。大きな犬で最近うんちも出ないしゴハンも食べないネ』


ムスッとしてしょうがなく答えてやった感じだった。
青年は、反抗期なのかと理解してしまっていた


『犬か…、僕の家はペット病院の家系だから分かると思うよ?』

青年が言った。
それに神楽はハッと目を輝かせて

『本当カ!?定春、助かるアルか!!』


勢いよく青年の手を握りニコニコとする神楽
よほど"定春"という存在を大事にしているのが分かる


その幼い笑顔になにかが引かれていた。

自分で分からないものに引かれていたんだ
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