混ざらぬ色
青年はこんどの土曜日に神楽と会うことにした。
その時に定春を連れてきてほしいと青年は告げ、公園を去った。


神楽は今、とても満足感に浸っていて
まだ治っていないというのに

歩く途中から、スキップに早変わり

そして鼻歌まで聞こえていた



周りからはそんな目立つ行動ではない

幼い子供なのだから

スキップしながら鼻歌なんて普通だ



しかし、1人だけ嫌な目で神楽を見ていた


新撰組、沖田総悟だった。


『うわ、変人見っけィー』


グイッと神楽の後ろ襟を掴み、黒笑みをする総悟


『な!なにするアルか!このサドめ!!』


『最近変質者がいると聞いたから見回りしていたら、まさかこんな所にいやしたかァ』


そんな言い方だとまるで神楽が変質者のようだった

スキップ、鼻歌等で変質者扱いとはとても言い難い。


失礼にも程がある。


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