幻が視る固定未来
やっぱりか、母上が直接指示しているなら無理だな。覆ることはない。有希乃も納得するだろう。
「有希乃、残念だけど母上の命令なら――」
「――それなら、このままあなたが灼蜘の訓練を見て、本当に強くすることが出来る? 私は出来ないと思う。だからこれは私がやるべき、だから私はこの場にいる」
あ、あの有希乃さん? オレの声届いている?
「しかし木下、幻視様について何も知らないのにどうやって強くするという? それにこれは絶対命令、誰も逆らえない奥様の命令ですよ」
おいおい助歌、いつにもなく熱くないか? というか、その言い方に姿勢は完全に有希乃を挑発してるし。
「灼蜘の強さはさっきの試合で把握した。だから問題ない。それに絶対的な命令だろうともそれはあなたにされた命令、私はそんなもの受けていない」
「ここに来たのも今日が初めてであるあなたが何を言っても無駄。どうして今日までその命令を“隠されてきた”と気が付かない?」
……なんかオレを挟んでものすごい火花が散ってる。これは二人ともマジだな。
けどこれはどうしょうもなく有希乃が不利だな。母上の命令なら絶対だ。例え有希乃がどんな言葉を並べようとも無駄だろう。
しかし、それでもオレは有希乃に剣道を習うのは反対しきれない。何故なら有希乃の強さは本物であり、鍛えてくれると思う。
「……」
「……」
あーだこーだと正論対正論の戦いは終わりそうもない。かれこれ三十分は続いてるんじゃないか?
「有希乃、残念だけど母上の命令なら――」
「――それなら、このままあなたが灼蜘の訓練を見て、本当に強くすることが出来る? 私は出来ないと思う。だからこれは私がやるべき、だから私はこの場にいる」
あ、あの有希乃さん? オレの声届いている?
「しかし木下、幻視様について何も知らないのにどうやって強くするという? それにこれは絶対命令、誰も逆らえない奥様の命令ですよ」
おいおい助歌、いつにもなく熱くないか? というか、その言い方に姿勢は完全に有希乃を挑発してるし。
「灼蜘の強さはさっきの試合で把握した。だから問題ない。それに絶対的な命令だろうともそれはあなたにされた命令、私はそんなもの受けていない」
「ここに来たのも今日が初めてであるあなたが何を言っても無駄。どうして今日までその命令を“隠されてきた”と気が付かない?」
……なんかオレを挟んでものすごい火花が散ってる。これは二人ともマジだな。
けどこれはどうしょうもなく有希乃が不利だな。母上の命令なら絶対だ。例え有希乃がどんな言葉を並べようとも無駄だろう。
しかし、それでもオレは有希乃に剣道を習うのは反対しきれない。何故なら有希乃の強さは本物であり、鍛えてくれると思う。
「……」
「……」
あーだこーだと正論対正論の戦いは終わりそうもない。かれこれ三十分は続いてるんじゃないか?