恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


「それにしてもさあ。もっとゆで卵とかレタスとかトマト入れるとかさあ」


とかとかうるさいわ。

ゆでた野菜が一番傷みにくいじゃん。生野菜は容器に困るじゃん。何より、品数が多くなると面倒くさいの。

気にせずにマヨネーズをかけてそれを食べ始めると、部長から声が。


「白鳥」


ふとそっちを見ると、何かが頭上に飛んで来ていた。

フォークを口にくわえたまま、それを受け取る。


「明日までに倒れるなよ」


夢中で取ったそれは、鉄分が多く含まれた、クッキー状のバランス栄養食。


「……はーい」


どうやら、明日撮影があるというのは夢じゃないみたい。

ひとりで仕事を任される桑名さんが、『あーあ、明日地獄だなあ』とため息をついた。

私だって、同じ気持ちだよ。


「桑名さん、代わってくだ」

「やだね」


食い気味で断られた。

仕方ない。緊張するけど、それがずーっと続くわけなじゃい。仕事だと思って乗り越えよう……。


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