恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「モデルさんもそろそろ……」
スタッフの人にとうとう呼ばれてしまう。
どうしよう。副社長が見ているなんて、余計に緊張する。
「本当に私で良いんでしょうか」
口に出してしまったら、足がぴたりと動かなくなってしまった。
「……今さらどうした」
「みんな、本当は思ってるんじゃないでしょうか。どうして私なのかって。知美の方がふさわしいのにって」
「またそれか。うっとうしいな」
ため息をついた部長は、私の手を乱暴に引く。
「すみません、こいつ、トイレが我慢できないんだそうです」
彼は大きな声でスタッフに報告。スタッフはそれならば、と快くうなずいた。
いや、ちょっと待て。乙女を前にしてトイレって大声で言わないで。もっと他の言い方あるでしょう。ものの言い方は大事って、自分でも言っていたくせに!
反論できないままずるずるドアの外に連れていかれた。
日下部長は相変わらずの不機嫌顔。