恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「そう思いこんでいる間は、お前は変われない」
うつむいていると、上から日下部長の低い声が降ってきた。
「変わりたいのなら、幸せになりたいのなら、本気で願え」
肩をつかまれ、あごをとらえられる。
無理やりに上げられた視線の先には、いつの間にかメガネをとった日下部長が。
「本気で願うなら、俺がその願いを叶えてやる」
「日下部長……」
「こんなに綺麗に変身したのに、何を言っているんだバカ。俺が選んだ素材が、他のやつに負けるわけないだろう」
長いまつ毛の下の瞳が、まっすぐに私を見つめる。
「自信を持って笑え。俺は、お前の笑顔が好きだ」
「え……」
「説明会の前、一瞬だけ笑っただろ」
そう、だっけ?
日下部長といるとき、私はいつも緊張していて、それまでの使えない上司に対しての不満ばかりで、笑ってなんかいなかった。
でも、部長が『専務が嫌い』とこぼしたあのとき、私は思わず同意して……。
「お前の笑顔は、人を安心させる」