恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「ああ、もういいわ。日下部長に言われて気づいたのよ。私、そんなのに出てる暇ないの」
「部長に?」
「そうよ。今度課長に推すつもりだから、今は営業に集中してほしいって。これ、内緒よ」
得意げに、彼女は笑った。
なるほど、そう言って知美を説得してくれたんだ。
「二十五で課長なんてすごいじゃない」
素直に賛辞を送ると、知美は満足そうにうなずく。
「まあ、当たり前よね。それだけ周りより仕事をして、成果を上げてるんだもの」
そうだよね。あの一成が、頑張っていない人を課長に推すなんてこと言わないよね。
きっと私が知らなかっただけで、知美は仕事で努力して成果を上げてきたんだ。
ちょっと前なら、“美人だから仕事もうまく行くんでしょ”と斜めから見てしまったかもしれない。
けれど不思議と今は、そうは思わなかった。
「それに、CM見たけど良かったよ。姫香、本当にシンデレラみたいだった」
「え……」
「日下部長の目に狂いはなかったってことね」