恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
一成も、決してネットは見るなと言っていた。
人気女優だって、カリスマアイドルだって、アンチは必ずいる。この世には、何でもかんでも揚げ足をとって他人を陥れようとする人がいるって。
スルーするのが一番だと思ってうつむいていると……。
「彼女に何か用ですか?」
横から、ひくーい声が聞こえて、顔を上げた。
そこには、いつの間に近づいていたのか、私服の一成が。
ビジネス用とは違う、ざっくりした印象の白シャツを着崩した長身の彼。たるんたるんのTシャツを着ている二人の男が、その迫力に圧倒されて後ずさる。
「あっ、前髪!」
仕事中はいつもセットされてしまっている前髪が、今日は降りて自然に流れている。しかも、メガネが外されていた。
「私、こっちの方が好きです」
「ありがとう。でもちょっと黙っていてくれるかな」
頭を撫でられて黙ると、一成は私の前に立つ。
「あ、あのう、あなたは……?」
「彼女の恋人ですが、何か」
全く愛想を感じさせない低い声。