恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
椅子から立ち上がって頭を下げると、頭の上で何かがぷるんと揺れた。
はっ。そういえば私、ちょんまげだった! 慌てて顔を隠そうとすると、バランス栄養食のカスが口もとから落ちた。
うわー、最悪!
たとえ人事部でも、化粧品会社の社員がこの有様ってどうなの……。
恥ずかしくて顔が上げられないでいると。
「……会社を出るときは、コレ取っていけよ」
くいくいと、頭の上を引っ張られるような感覚がした。
視線だけ上に上げると、どうやら日下部長が私のちょんまげをつまみ、もてあそんでいるようだった。
しかし、そのメガネの奥の目は笑っているようには見えない。
「す、すみません!」
理由もなく謝った私は、さっと一歩引き、ちょんまげを結んでいたゴムを乱暴にとった。
すると、くるんとゴムのあとがついた前髪が降りてきて、おでこにハートを作る。
しまった! もっと面白い顔になってしまった!