恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「しかも、俺だっていたのに全然見向きもしないで、一成の方に飛び込んでさ」
そうだったっけ。よく見えてなかったし、とにかく一成の声がする方にしか反応できなかった。
「そんな話はあとだ」
瞬きをすると、間近にある一成の顔がよく見えた。
彼はスーツを着たままだったけどメガネは外している。
その目は、ぎらぎらと燃えているようだった。
ぎゅっと彼にしがみついていると、誰かが、前方から走ってくる音が聞こえた。その懐中電灯の眩しい光に目が焼けそうになる。
「お前たち……!」
その声は、骸骨野郎の声だった。
ハッと目を開けると、そこには懐中電灯を持った専務親子の姿が。
救出に来た一成と副社長の足音が聞こえ、様子を見に来たんだろうか。
「専務、これはどういうことですか。説明してください」
「え、ええとその……」
長身の一成ににらまれ、委縮する専務。息子も何も話そうとしない。
そんな二人に苛立ったのか、一成が大声を張り上げた。