恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~


「はー、お腹いっぱいです」


最後のデザートのシャーベットまで食べ終えて、お腹ははちきれんばかりに膨らんだ。


「見ていて気持ちの良い食べっぷりだったな」


日下部長はすっと伝票を持ち、立ち上がる。


「あ、あの」


さすがに彼女でもないのに、八千円払わせるわけにはいくまい。

バッグからお財布を出そうとしたら、優しく制された。


「頑張ったごほうびに、今夜は払ってやる」

「本当ですか!」


嘘でしょ……今まで男性におごってもらったのなんて、マックかラーメンかうどんくらいだよ。

普段は愛想がないけれど、よくよく話してみると、すごく良い人じゃない。

仕事をしているのをちゃんと見てくれているし、ご飯おごってくれるし……。

はっ、ちょっと待て。

もしやこのあと、例の知美トラップが待っているんじゃなかろうな。

しまった。八千円ぶんの知美とのキューピッド役を頼まれたらどうしよう。

嫌だなあ、そんなことになったらへこむなあ。

とぼとぼと日下部長についていく。すると、お店を出たところでこう切り出された。


< 45 / 286 >

この作品をシェア

pagetop