恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
「はー、お腹いっぱいです」
最後のデザートのシャーベットまで食べ終えて、お腹ははちきれんばかりに膨らんだ。
「見ていて気持ちの良い食べっぷりだったな」
日下部長はすっと伝票を持ち、立ち上がる。
「あ、あの」
さすがに彼女でもないのに、八千円払わせるわけにはいくまい。
バッグからお財布を出そうとしたら、優しく制された。
「頑張ったごほうびに、今夜は払ってやる」
「本当ですか!」
嘘でしょ……今まで男性におごってもらったのなんて、マックかラーメンかうどんくらいだよ。
普段は愛想がないけれど、よくよく話してみると、すごく良い人じゃない。
仕事をしているのをちゃんと見てくれているし、ご飯おごってくれるし……。
はっ、ちょっと待て。
もしやこのあと、例の知美トラップが待っているんじゃなかろうな。
しまった。八千円ぶんの知美とのキューピッド役を頼まれたらどうしよう。
嫌だなあ、そんなことになったらへこむなあ。
とぼとぼと日下部長についていく。すると、お店を出たところでこう切り出された。