恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
机に突っ伏してしまうと、がちゃりと背後で音がした。
薄暗い一人きりのオフィスで飛び上がるくらいびっくりする。
ドキドキと鳴る胸を押さえて振り返ると、ドアのところに予想外の人がいた。
「え……」
すらりとした手足。四角のフチなしメガネの下の、甘いマスク。
「いたか、ちょんまげ」
な、な、なぜここに部長が!?
返事もできないでいると、日下部長はつかつかと歩いてきて、私の隣の椅子にどかりと座った。
「話がある」
一度跳ね上がった鼓動はおさまらず、ますます速くビートを刻む。
「な、なんでしょう」
部長の顔を見ず、書類に視線を落とす。
「仕事中か。何の仕事だ」
そう聞かれ、ぼそぼそと人事部長のセクハラ発言を話す。
「くだらない。内容がいいものは全て面接に回せ」
「でも、そんなことしたら……」
「大丈夫だから」
強引に仕事の話を打ち切ると、部長は選考書類にざっと目を通し、さっと要るものとそうでないものにわけてしまった。
す、すごい。仕事が早い。って言うか、早すぎる。