恋の罠にはまりました~俺様部長と社内恋愛!?~
知美はぱっと顔を上げると、前髪を指で整え、狭いエレベーターホールを出ていく日下部長を追いかけていく。
ひとり残された私は、呆然と立ち尽くした。
と、とりあえず助かった……。
日下部長が本当に知美とランチがしたかったのか、私を助けようとしてくれたのかはわからない。
けど、助けに来てくれたと思おう。その方が嬉しいから。
ふうと息を整えると、営業部へ帰る廊下を歩きだした。
ふと一緒にランチを食べる知美と日下部長のツーショットが頭に浮かんでしまう。
『部長、ひどいです。キャスティングのこと、相談してほしかった』
涙目で見上げる知美。
『すまない。きみは綺麗すぎる。CMなんかに出て、他の男に注目されるのは、我慢できない』
少し下がったメガネを直す部長。
『それって……』
『実は俺は、ずっと君のことを……』
見つめ合い、手を取る二人。