嫌い、のち好き、のち愛

「美人で一見、取っつきにくいけど笑うとかわいいですよね。なんか幼くなって」


その言葉に思わず勢いよく振り返ると、大翔はヘラッと笑う。


「たすきの方がかわいいですけどね」


のろけかよ。


イラッとして蹴りをいれるけど、大翔は気にしない。


ほんとに、大らかな奴だ。


作業場で仕事しつつ、真咲ちゃんのことを考える。


笑うとかわいくて幼くなる、とか。


俺、そんな顔見たことないんですけど。


作り笑顔は見たことあるけど、別に幼いとかかわいい…とか思わなかったし。


ていうか、俺にだけ感じ悪いとか……傷つくわ。


ま、ちょっと間違ったせいで嫌われちゃってるからな、俺。


< 10 / 128 >

この作品をシェア

pagetop