嫌い、のち好き、のち愛
「美人で一見、取っつきにくいけど笑うとかわいいですよね。なんか幼くなって」
その言葉に思わず勢いよく振り返ると、大翔はヘラッと笑う。
「たすきの方がかわいいですけどね」
のろけかよ。
イラッとして蹴りをいれるけど、大翔は気にしない。
ほんとに、大らかな奴だ。
作業場で仕事しつつ、真咲ちゃんのことを考える。
笑うとかわいくて幼くなる、とか。
俺、そんな顔見たことないんですけど。
作り笑顔は見たことあるけど、別に幼いとかかわいい…とか思わなかったし。
ていうか、俺にだけ感じ悪いとか……傷つくわ。
ま、ちょっと間違ったせいで嫌われちゃってるからな、俺。