嫌い、のち好き、のち愛
俺が初めて真咲ちゃんの存在を知ったのは、新人歓迎会だった。
その日は夜勤明けで、元々そんなに酒に強くない俺は途中で眠ってしまった。
夢を見た。
いつも見る夢……。
はっと目覚めたら、涙がこぼれ落ちていて焦っていると。
白いおしぼりが俺の前に差し出された。
恐る恐る顔をあげると、俺を隠すように座っている女の子がいた。
その子が俺におしぼりを差し出していて、俺はあっけにとられつつそれを受け取って顔を拭いた。
それが真咲ちゃんで、俺は真咲ちゃんのおかげで情けない姿を職場の連中に見られずにすんだ。