嫌い、のち好き、のち愛

「ほんとにごめんなさい。今度からは寝る前にちゃんとトイレに行っときますから」


至極真面目にそう言って、仰向けに寝た俺のお腹のあたりを子供を寝かしつけるみたいに規則正しく叩く。


それが意外に気持ちよくて、俺はまたいつの間にか眠ってしまった。


夢は、見なかった。


次の日、起きると目の前に真咲ちゃんの顔があって、ちょっと驚く。


時計を見ればお昼ちょっと前。


大分寝たな……こんなに寝たのいつぶりだろ。


そう思って、真咲ちゃんの顔を見る。


睫毛、長いな……。少し開いた赤い唇がやっぱり色っぽい。
キス、したい。


そう思ってしまってからはあっとため息をついて目をそらす。


ダメ、ダメ。


誓約書も書いたんだし、同意がなきゃ手出さないって誓ったし。


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