ひなた と ひかり




中学2年生のときだった。





『ひなたのこと、ずっと好きだった』
『私も、蓮くんのこと好き』




1年生のときから、ずっと好きだった蓮くんに告白され、私たちは付き合うことになった。


同じ気持ちでいてくれたことが私はとても嬉しかった。




付き合って半年以上が経ったときだった。



冬の寒い日だった。



蓮くんがうちに遊びに来ていた日。



蓮くんがマフラーを忘れていった。



気づいたときにはもう蓮くんが帰って五分はたっていた。私はあわてて後を追った。





ようやく見つけた蓮くんの後ろ姿。


安心して息を整える。



蓮くんは1人じゃなかった。



もう1人、私のよく知った背中。






< 14 / 40 >

この作品をシェア

pagetop