天狗の娘
何故、命を狙われなければならないのだろうか。
しかもこことは違う、常世という世界の話だ。
何もかもが突然すぎた。
隼が現れた事も、お面の人に斬りかかられた事も、空を飛んだ事も。
何が起きているのか全く分からず、何の実感も湧かない。
全てがよく分からない映画のシーン様に、目の前を流れ、展開していく。
紗希が置き去りのまま、大変な事が起きそうな予感がして、今更になって、恐怖が心を蝕み始めた。
「それは『大罪人』だからだ」