たすけて、みひろん!



変な質問をしてくる瀬戸さんに、なんでと首を傾げてみせると、えっとと言葉を濁す。

「んー、別に変な趣味があるわけじゃあないんだけど、たんに天使の寝顔を見たいだけです」

そういうわけで、もし寝てるなら私の部屋に来たいらしい。

時間を見ると、もうすぐ起床時間のようで。

静川さんたちが騒がしくしていなければまだ寝ているかもしれない。

そう伝えると、ついていくだけついていくと瀬戸は後ろからついてきた。

部屋に入ると、静川さんたちは騒がず静かに準備をしていて。

寝ている人がいるからというより、静川さん自身が低血圧のようで、まだウトウトしていた。

「…吉野さん、起きて、朝だよ」

瀬戸さんが吉野さんを顔を覗き込むのを見ながら、私は声をかけ吉野さんの体を揺する。


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